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公共事業の落札予定価格公表をやめよう!

以下は某地方紙のペンの暴挙と無知を露呈した記事の引用です。

▲▲宮競輪場改築工事 異例の高落札

 市議会建設常任員会が十日開かれ、七月末に行われた「▲都▲競輪場メインスタンド」改築工事の一般競争入札は事実上二社が辞退し、一社が予定価格十八億千七百五十五万円に近い十七億四千九百三十万円(96.2%)で落札していたことが明らかになった。●●議員の質問に執行部が答えた。背景には設計価格の低さがあるとされ、同議員は「70%台の低落札が続く中、異例の高落札」と指摘した。この二社は予定価格を上回る約104%の十八億九千万円と、予定価格を下回る91.7%の十六億六千六百万円で入札していた。市は実勢価格を調査するとともに、国、県と積算単価の設定を調整する方針を明らかにした。

 ○○○の改築工事はメーンスタンド改築と選手通路の増築などで、工期は二〇〇九年三月末まで。
 設計価格の低さが指摘された背景には「○○○の特殊性もある」と市は説明。傾斜地にある立地条件やメーンスタンド、シアター棟に観覧用ガラスなどを用いるため、市は「実勢価格も大きな要素だったのでは」と推測する。
 市によると、積算は各自治体が加入する「営繕積算システム」に基づいて行う。学校建築では同システムで算出した見積もりと、カタログなどに基づく「その他の見積もり」がほぼ半々となるが、○○○はその他の見積もりの占める割合が大きいという。
 ●●議員は「積算の結果、利益も出ず品質も保証できないとして二社が実質的に競争から降りてしまったのでは」と指摘。市も二社の対応を「予定価格では実施が難しいことの意思表示」と見ており、落札率も「通常とは違う」との見方を示した。

要約すると、3者(この場合JVですから正確には「社」ではなく「者」が正しいのだと思いますが・・・)入札参加を申請し、その内の1者は辞退、もう1者は予定価格を上回る金額で札を入れたので、実質的には2者が辞退し、予定価格内で応札した業者も96.2%という高い落札率であったということは、設計価格が低いからではないかと議員さんが常任委員会で市の執行部に質問したという事です。

実情を知っているからかも知れませんが、何かこの記事の書き方変じゃないですか?

この二社は予定価格を上回る約104%の十八億九千万円と、予定価格を下回る91.7%の十六億六千六百万円で入札していた。
「この2社」っていうのは辞退した2者なのか、一応応札はした2者なのかぱっと読んだだけではちょっと分かりません。
応札した2者と辞退した2者の数が同じであり、実質的には辞退したのと同じJVがどちらにも入っているために混同しやすくしているのでしょうが、全部で何者が入札参加申請をしたのかも書いてないですから、その辺は文章の書き方がちょっと不親切なような気がします。

また、「96.2%で落札していた・・・」とあるのに、「予定価格を下回る91.7%の・・・」と書いてあります。
知らない人が見たら、91.7%で入札した人はどうなっちゃったの?と思うのではないでしょうか?

実は「一社が予定価格十八億千七百五十五万円に近い十七億四千九百三十万円(96.2%)で落札していたことが明らかになった」の部分に書いてある金額はどちらも消費税込みの金額で記載してあるのに、「この二社は予定価格を上回る約104%の十八億九千万円と、予定価格を下回る91.7%の十六億六千六百万円で入札していた」の部分に書いてある金額は消費税抜きの金額が記載されているのにも関わらず、消費税込み金額の予定価格を分母にしてしまっているからこのような数字になってしまっているのです。

消費税抜きの予定価格は十七億三千百万円ですから、正しくは十八億九千万円は109.2%、十六億六千六百万円は96.2%になりますので辻褄は合ってきます。

メディアが必ずしも正確な事を書いているとは限らないという事実を垣間見たような気がします。


ところで、記事の中には「積算は各自治体が加入する「営繕積算システム」に基づいて行う」という一文もあります。

このシステムがどういう物かは知る由もありませんが、職人の手間や材料の価格も地域によって違いがあると思うので、一番安いところ取りの全国一律単価ではない事を祈るばかりですし、「その他の見積もり」も専門業者から取った見積りに勝手に「何掛け」として実際には買えない金額で積算してあるという噂がガセであってほしいと願います。

入札不成立やそれに近い事態が散見されるようになった場合、各地の県市町村議会でもどんどん議員さん達が動くことも必要だと思います。
今回のように記事にでもなれば、一般市民の方々も「必ずしも公共工事の予定価格は高いものばかりではない」ということを理解してもらえるでしょうし。

それには業者が「赤字でも何でもいいから取る」という行為をやめる事が先決ですが・・・

★私的総評

1)そもそも予定価格は国土交通省が定める適正な積算の結果で安いと良い物件は出来ません。しかし,議員やマスコミは高いと決めつけています。発言や記事にする前にもうちょっと慎重に調べて貰いたい。

2)この記事を書いた新聞社は私の居住する県庁所在地にあります。最近のレベルの低下が著しい。

3)また,この大きな街はおかしな市議会議員がオンブズマンと結託して何でもいちゃもんを付けることで有名です。批判をして当選する土壌なのです。ま~大きな都市だからしょうがない。

4)一昨年の姉歯さんの事件のように安い価格で構造物を作れば負の遺産となるのです。市民もその点を十分理解しないと数年後は凄い事になりますよ。

5)公共事業を減らしては自民党に未来はありません。本当に必要な公共事業は街を活気つけます。今は建設業者の自滅合戦。大きな会社は下請をいじめて生き残るでしょう。

◎建設業者をいじめると災害の時,困りますよ。台風9号の災害復旧が遅れているのもそんな理由です。あとは公務員のクローン化。保身がモットーらしい.....

◎いっそのこと落札予定価格を全廃しましょう。しっかりとした技術の業者が残るはずだ!

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